マニャーナの法則で説くバッファー・ゾーン

よくタスク管理では、バッファやスラックといったすき間や余裕を持つことが重要であると説かれているのを見かけます。

 

そもバッファとは、ここではマニャーナの法則から

 

仕事とは心理的距離を取る必要があり、バッファー・ゾーンはその距離のことを指している。これがあると新しい仕事に反射的に反応せず、緊急度を判断し、どのように取り組むかなど、適切な判断をした上で取り組むことができる。

 

そもスラックとは中島聡さんの『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』から

 

みなさんがいつも「持っておけばよかった…」と後悔する余裕のことを、「スラック」といいます。スラックとはたるみ、緩みなどを意味する言葉で、転じて心理的な余裕のことを指します。

 

このようにバッファやスラックを持つことは、タスク管理を進める上で不確定要素(割り込みのタスクに対応したり、タスクを進めていく上で新たに判明したタスクへの対応)の発生に対応するためにも重要であることが説かれます。

 

では、そのバッファやスラックを獲得するにはどのようにすればいいのでしょうか。よくあるのは、タスク管理をした結果として、授受すればいいと説かれます。そのためのタスク管理であると。でも、果たしてそう簡単にいくのでしょうか。タスク管理ができていないからバッファやスラックを得られない。では、タスク管理をしましょうでは、トートロジーです。

 

一方、マニャーナの法則は、基本的にタスクを「明日やる」というシステムを作り出します。この「明日やる」というシステム自体に明日までのバッファーを設けているのです。これならば、とりかかった時点からバッファーが生まれることになります。他のタスク管理手法では得られない大きな利点だと思います。